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Talk to Her

アルモドバルの映画はいつも彩度が高い。その鮮やかな色合いが何か自分の心象風景を喚起させられるような気になる。
トーク・トゥ・ハー」も随所にそう感じられるところがあった。例えば主人公の男二人が語り合うシーンがあるのだが、片方は赤、もう一方は青といった具合に。アルモドバルはその辺り、用意周到に色の配置によってメタファーを表現しているように感じる。
この映画は「孤独」がテーマの一つになっているが、日常おいてはこれほどドラマ性はそんなにないだろう。ただ、自分がどこか孤独であるということを認識し、他へ愛情を感じ、求めてしまう。それ自体は現代においてはひどく普通なんだろうと妙にリアリティーを感じた。
その他、印象的なシーンは冒頭のピナ・バウシュの舞台。自分も映画の主人公の一人マルコと同じように、舞台を見入ってしまうような印象的なシーンだ。


音楽は前作の「オール・アバウト・マイ・マザー」でも担当したアルベルト・イグレシアス。途中カエターノ・ヴェローゾが歌うシーンが挿入されているのだが、この映画のフックとなっていて心地良かった。


ストーリー:  病室の清潔な白いベッドの上で、アリシア(レオノ-ル・ワトリング)は事故で昏睡状態となり深い眠りの中にいた。だが、彼女はひとりではない。看護士のベニグノ(ハビエル・カラマ)が、4年間、眠り続ける彼女の髪や爪の手入れをし、体を拭き、クリームを塗り、服を替える。彼女に日々の出来事や感動的な舞台や映画について語りかけるベニグノは、他人からは解らなくとも、2人の間に確かなコミュニケーションの存在を感じている。
一方、女闘牛士であるリディア(ロサリオ・フローレス)もまた、競技中の事故によって昏睡状態で入院していた。彼女の恋人であるアルゼンチン人のマルコ(ダリオ・グランディネッティ)は、突然の事故に困惑し、彼女の傍らで泣き、ふさぎこんでいた。
互いの境遇を語り合ったベニグノとマルコの間には、いつしか厚い友情が生まれていった。
ベニグノの盲目的とも言える揺ぎない愛は、誰も予想だにしなかった悲劇と奇跡を招き、それぞれの運命を大きく変えてゆく・・・。

参照:トーク・トゥ・ハー公式サイト
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  • 監督 :ペドロ・アルモドバル
  • 音楽 :アルベルト・イグレシアス
  • 製作年 : 2002年

Comment(s)

Y.M URL 2005-10-22 (土) 01:37 edit

この作品が僕の初アルモドバル体験でした。
とても静かに進行してゆく、とてもゆがんだ愛の形。
観終わったあとはそのことばかりが頭にありましたが、どんな形であれ、一人の人を愛し続けるという行為には変わりがない。そのことに気付くと、今度は静かな感動が味わえました。
ちなみに劇中のヴェローゾの曲は、ウォン・カーウァイの「ブエノスアイレス」のオープニングシーンにも使われていました。こちらも印象に残る使われ方をしています。

hdt URL 2005-10-23 (日) 09:26 edit

Mさん、コメントどうもありがとうございます。
「ブエノスアイレス」はまだ見ていないんですが、カエターノの同曲が
使われていたのは知りませんでした。
カエターノが出演したのはなんでもアルモドバルが彼の存在を
何かのきっかけで知り、映画出演を強く依頼したらしいのですが、
ひょっとしてそれが「ブエノスアイレス」だったら面白いですね。
興味ある内容がありましたら、拙文ですがまたコメントよろしくお願い致します。

吉田テツタ URL 2006-01-12 (木) 19:10 edit

僕もトークトゥーハーは大好きです。

hdt URL 2006-01-17 (火) 02:29 edit

おひさしぶりです。
コメントどうもありがとうございます。
最近、映画を見る機会がぐんと減り寂しい限りです。(この映画も公開からだいぶ経ってから見ました)
見終わってから暫くの間何度かこの映画の幾つかのシーンを思い出しました。
とても良い映画でした。

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