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Miles Smiles / Miles Davis

ジャズの中で踊るというイディオムはとらえる方向で異なると考えることができるような気がする。90年代初頭に、70年代のアーシーなテイストのジャズを「踊る」という視点から再評価するムーヴメントがあった。いわゆるアシッドジャズである。そこで取り上げられたものはある面では聴き手に踊る(または踊らせる)ことに主眼をおいた音楽が繰り広げられたと言っても過言ではないと思う。

一方で、70年代から少し遡るが、60年代前半からジャズの流れは急速にフリージャズの方向に傾いていった。これはハードバップに閉塞感を感じたジャズメンが従来の様式にとらわれない新しいスタイルを模索する中で変化した形態であると思う。

さてこのアルバムがリリースされたのは1966年、まさにフリージャズが括弧としたスタイルを築き始めたあたりだ。そんな中でマイルスもまた自己の新しいスタイルを求めて色んなプレイを試していたのは想像するまでもなく、いくつか前のアルバムを聴き比べるとそれが見て取れるようだ(Seven Steps To Heaven (1963) やE.S.P. (1965)等)。

このアルバムの5曲目に「Freedom Jazz Dance」という曲がある。聴いてもらえば分かるが、いわゆるダンスミュージックではない。でも聴いていると、だんだん自分が高揚していくのが分かる。踊り出したいという気分ではなく、エントロピーが肥大化してくような感じとでも言おうか。

思うに、ジャズはもともと黒人音楽が源流でソウルスピリットが大なり小なりその中に介在している音楽で、スイングする(まったく調子はずれのリズムだったとしても)要素は何かしらあるものだと思う。私はこの「踊る」要素というものを拡大解釈すれば、この曲名はまさにうってつけなのではと思う。つまりマイルスは「踊らせる」音楽を作ったのではなく、自らが「踊る」かのごとく、この曲を展開していったのではないかと思うのだ。

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  1. Orbits
  2. Circle
  3. Footprints
  4. Dolores
  5. Freedom Jazz Dance
  6. Gingerbread Boy
Released : 1966

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